高校を辞める理由は人によって様々だと思いますが、私の場合は昔から不登校グセがあったせいか、高校生活の環境の変化の仕方に気持ちが付いて行かなくて、入学した年の夏には辞めちゃいました。
中学までは幼稚園の時と同級生が殆ど一緒だったのもあって、久しぶりに登校しても、そこまで抵抗は無かったんですが、高校では馴染みの人たちは一切いなかったので、久々に登校しても誰にも話しかけて貰えません、そりゃそうなんですけど。
そんな私に我慢がならなかったのか、ある日とうとう父から思いっきり顔を叩かれてしまい、「出て行け、もう帰ってくるな」と勘当されてしまったんです。
まさかそこまで本気じゃないよなぁと思ったんですが、家から荷物ごと放り出されてからは、鍵を開ける気配も無く、血の気が引きました。
私は慌てて兄に電話をし、一人住まいをしている兄の家に暫く住まわせて貰う事にしました。
兄は昔から私に厳しく、私が学校を休む度にキツく言ってたのもあって、そんな兄の家に住むとなると、とにかく働くなりしなければ殺されるぐらいの感覚でアルバイトをしました。
ずっとニート生活を送っていた身としては、働く事が辛くて辛くて仕方無かったです。
とは言っても、働かなかったら兄は父と同じ様にするだろうし、それはもう死に物狂いな感覚だったと思います、大袈裟ですけど。
因みにアルバイトの内容は、100円ショップの店員だったんですけど、百均って高校生がいっぱい来るんですよね。
本当の所、私は高校生でいたかったんですが、学生がしなければいけない事に億劫さを感じて逃げてしまったんです。
後悔した反面、私の逃げ症って本当にどうしようもなくて、このバイトだって逃げ道が無いから続けている様なものでした。
その後私がキチンと働いている事が認められて、実家に戻る許可は下りたんですけど、滅多に怒らない父が私を追い出したという恐怖が拭えなくて、実家に戻って程無くして、一人暮らしを始めました。
私が自活できるのかっていう自己不信はあったんですが、ああいった目にもう遭いたくないと思うと、何でも出来るもんなんですね…。