現在の私は親元を離れ、東京で普通の大学生活を送る身となりました。
今でこそ平凡な女子大生ではいますが、高校は元々荒れていた為に中退する生徒も多く、私もそんな中の一人でした。
中退していった子たちは、私からすると「何で?」と思うほど、理由に検討がつかない子たちばかりでした。
そもそも私が何故、学校を辞めていった子たちに余計に疑問を感じるかと言うと、自分の中退理由が「いじめ」によるものだったからです。
今思えばニュース沙汰になってしまう様なレベルのいじめではなかったのですが、元から打たれ弱い性格だった為、人から嫌われることに耐え切れず、勢いで両親に泣きついて学校を辞めてしまいました。
後になってからは「耐えれば良かった」と後悔の念でいっぱいになってしまい、お父さんやお母さんに申し訳なくて毎日泣いていました。
学校を辞めてから一ヶ月くらいした頃、ネットで知り合った同世代で近場に住んでいる友人からSNSで「同じ通信制の高校に通おう」という誘いがあったので、藁にも縋る思いで話に乗ったのを覚えています。
ネットで知り合った人というのが却って気兼ねなく行動に移せたんだと思います、リアルな付き合いの友達では私の様な中退した子はいないし、みんな高校生活で青春を謳歌している様に見えたので、劣等感を憶えずにはいられませんでした。
通信制高校では対人関係もまずまずで、卒業まで特に波風が立つこともありませんでした。
あの時誘われなかったらどうなってたんだろう、そんなことをふと思ったりします。